えべっさん

えべっさん

テレビで年明け早々聞く言葉がある。ここ関西では、言わずもがなな言葉「えべっさん」

引越しをしてきた方などひそかに調べてる人も結構多いと聞きます。私も兵庫県民ですが、地元(三田)にいるときはここまで騒いでなかったと思います。特に大阪府民と兵庫県民(JR神戸線)は、この3日間は笹をもって歩いている人、屋台に群がる人、神社参りの人、「えべっさん行った?」という言葉であふれかえっている気がします。

えべっさんとは、十日戎(とおかえびす)の略称です。関西中心に恵比寿神を祭る神社で行われている祭事なのですが、兵庫県は西宮戎、大阪は今宮戎と堀川戎が有名です。この三日間とは、1月9日は、よいえびす(宵戎)と呼ばれ、10日の本えびすに向けてのプレといいますか、イブのようなものです。1月10日は本えびすと呼ばれ、この日が十日戎の中心日です。1月11日は残り戎とよばれてます。残り福という言葉あるように、残り福をもらいにいく人も多いです。

恵比寿とは、七福神の一人で唯一の日本生まれの神様らしいです。諸説いろいろありますが、海の神で釣りが得意らしいです。お顔もお耳もふっくらしていて、景気のよさそうなたたずまいなこともあり、商売繁盛の神様として、商売の町大阪で崇め祭られています。

福笹

この3日間はお祭りのようなもので、ご商売されている方は必ず参拝されています。そして縁起物で福笹や熊手を買ってます。福笹は西宮戎は、造花の笹ですが、大阪は本物の笹を使っているそうです。笹は真冬でも枯れず青々とした葉をつけ、まっすぐに伸びるので商売繁盛の縁起物として購入します。そして大阪の笹は一年でカサカサになるけど落ちずに葉が残るので、勝負強いと縁起がいいように言われています。さすが、こだわりの大阪人です。

熊手は農作業や掃除のときに使う道具で物をかき集めることから「福や金運を引き込む」とされています。

関東の酉の市などもその意味合いだそうです。

聞いた話で間違っているかもしれませんが、笹も熊手も毎年大きいものまたは飾りが多くなるようにするといいと聞きます。商売繁盛の証になるそうです。

そして、今年初めて聞いた話、福笹を購入した際、あまりしゃべらず無言で帰るとよりご利益があるそうです。しゃべるとせっかくいただいたご利益を落としているようなものらしいです。

福笹の飾り方、神棚がある家は、神棚に飾るといいらしい。神棚がない家は目線より高く家庭内でもっとも清潔な場所で、笹の正面が東か南に向けてお祭りしてください。とえびすインフォメーションに書いてあります。正面が南に向くということは北面に取り付ける。または、東に向くということは西面に取り付けるということになります。

毎年福笹は、返し新しいものをもらいましょう。もし、お参りに行ったとき返せないようだったら、近くの神社に返納してもいいそうです。

10日には、福男選びをしていてテレビで必ず見ます。まず夜中抽選で108人に選ばれないといけません。それだけでも大変。そしてこれにも順番があって、数字の前のほうじゃないと一等にはなれません。(福男)テレビで毎年やっているのですが、福男になったら、いいことばかりが起こるとは限りません。福男は、人に福をあげるので福男はその年はあまり運勢はよくないらしいです。でも、人に福を上げた分その後、運がよくなるといわれています。

関西ではお祭りのようなもので、人も多く、屋台も多いです。真夜中12時くらいまでにぎわっています。楽しみですが、これからは笹をもらったら、屋台で食べず、まっすぐ家に帰りたいと思います。