ネクタイをしめれない人はいらない

ネクタイをしめれない人はいらない

クールビズやカジュアル服が会社によっては可という会社も増えてきている。

その結果 ネクタイをしている社会人が減っている。

絶対にネクタイをしなければいけない職場だった人が、働き方改革などの影響もあってネクタイじゃない格好で出勤するようになった。

就活でもリクルートスーツじゃない格好で・・・といわれる会社もあるので、ネクタイの肩身がますます狭くなっている。

 

私自身ネクタイ好きなのもあって、前から来るサラリーマンのネクタイを必ずチェックしている。

少し知識があるので、幅や柄なども考慮して、勝手に似合っているかどうかを判断できる。

大体の素材や値段や生地がどこのもので流行のものかどうかも気になってしまう。

 

私のことはさておき、ネクタイをしない人が増えたため、ネクタイをしめることができない人が増えている。

しめれない人が増えたためかで簡易ネクタイというものがひそかに人気があるようだ。

最初からネクタイの形になっていて首のところにホックがついているので留めるだけでいい子供用のものは昔からあった。

この子供がつけていた簡易ネクタイの大人バージョンを、ネクタイを結ぶのが不安な学生たちが買っていくようだ。

おそらく大学入学時に買うスーツと一緒に。大手スーツの会社で購入できる。

だからずっと学生は結べない。制服もひも状のネクタイタイプではない学校が多い。

結ぶ機会が減っているのだから仕方がないとは思う。

 

先日とある地方で有名な企業に 制服用に簡易ネクタイを提案した話をきいた。

会社員もアルバイトもたくさんいる企業。

ネクタイを結べない従業員がいてもおかしくはない。

だがその企業はお断りしてこられた。

「ネクタイを結べないような従業員はいらない。

社会人なのだからネクタイくらい結べない人間はだめである。」と。

担当者のお話を聞いたときに大変感銘を受けた。

私もその通りだと思う。

学生であろうと会社員であろうとお客様にとっては、従業員である。

その会社の一員であり、顔なのだ。

こんな企業はきっと社員教育もしっかりできると思う。

そのお話をきいて、本当に「すばらしい」と思った。(違った見方もできるがそれはさておき)

 

制服ネクタイを受注される企業は、アルバイトを含め同じネクタイをする。

だから、簡易ネクタイを提案すると喜んでいただくことが多いらしい。

 

その中でなんでも安易にすれはよいというわけではない。

安易にすることによって 人をだめにしていることも多いのである。

 

我が家の娘も中学高校と部活動していた。6学年女子ばかりの部活。

その中でも訳がわからないような決まりがあった。宝塚音楽学校のような厳しい決まり。

当時毎日娘たちは先輩に怒られては泣いてばかりいたが、社会にでたら礼儀や行動や人にどうすれば喜ばれるかが身についていたという。

回転よく動き、いろんなことを察知できる。きっと厳しく先輩たちが指導してくれたから、今現在「気がよく利く」人になっている(本人がいうのだから間違いない?!)

あの時投げ出さなくてよかった・・・意味のないことではなかった・・・と、娘も今では感謝している。

これが、何でも許してくれるやさしい先輩たちだったらこういう風にはならなかった。

やさしいことはすべていいわけではない。意味のないことなどひとつもない。

ネクタイから少しそれましたが、簡単にすることで人をだめにするかことがあるもしれない。

少なくとも、絞めるようになるきっかけを失ったのは間違いない。